2014年12月31日水曜日

1年を振り返る

平成26甲午歳もあと数時間・・・。

本年は当院にとって、とても重要な1年となりました。
多くの皆様が、天照院の為、お力を貸してくださいました。
唯々、心より感謝申し上げます。

来春には、いよいよ天照院が建立されます。
お寺とは仏様がおられる道場で、1人でも多くの方々が仏様と御結縁され、仏様の教えを学び、救われる場です。
お参りにいらした皆様が仏様の慈愛慈悲のお心に触れ、「癒し・勇気・希望」が得られます事を祈念申し上げます。



今年を振り返ると、出会いと別れが多い1年であったように感じます。
「会者定離(えしゃじょうり)」という仏教の言葉があります。
これは、「会う者には必ず別離がある。」つまり、世の無常さを表した言葉です。

人は様々な縁が結ばれることで出会います。家族として、友人として、同僚としてなどの人と人との縁や学校・病院・土地建物などの縁。そして別離には生別死別があります。
いずれも神仏のお導きによる教えなのでしょう。それを人のせいにしたり、自分なりの解釈で思い込んだりして、大切なものと出会っていることにも気づかず、誤解が生じているだけのことを確認しないがために失うこともあるのです。神仏は常に私達にとってより良い道を照らして下さっています。目の前のことに囚われて判断し、結局苦しむことを選んでいるのは人なのです。

神仏は各々の本質を見つめておられます。それぞれの人にとって最良の道であることを御存じの上で導いて下さいます。だからこそ、この世の人々は神仏のお導きを素直にお受けすることができるよう、自分の人生をより豊かで穏やかに送れるよう祈るのだと私は思っています。


比叡山からの朝焼け


明日は新年が始まります。全国の人々が神仏に諸願成就を祈ることと思います。
祈り、お願いしてるのに叶わないのは決して神仏のせいではありません。
まず、真の信心を持ち、自分自身がお導きを得られる準備が出来ているか、省みることが肝要なのではないでしょうか。

平成27年が皆々様にとって恵み多き年となりますことを心より祈念申し上げます。
今年1年、誠にありがとうございました。

                                                      

2014年10月17日金曜日

善寶山 天照院 地鎮式

平成26年甲午歳 10月11日 秋晴れのこの日、天照院では本堂・庫裡建立の為、地鎮式が執り行われました。

平成19年10月に柏の一戸建ての借家で開堂され、平成22年7月に天台宗務庁の承認を受け、非法人寺院 善寶山 天照院が設立されました。

・・・それから、およそ4年。本年いよいよ、新寺院建立が実現されることとなりました。

神仏の御加護と当院の役員・檀信徒の皆様のおかげでございます。
そして、今私が住職として居させていただけるのは僧侶として育てて下さった師僧のおかげでございます。

ご尽力いただきました皆々様には唯々感謝でございます。

地鎮式当日は早朝から檀信徒の皆様、建設会社の皆様が準備をして下さり、総勢57名もの方にご参列いただきました。
参列者全員、仏式の地鎮式に参列したことがなく、仏式の作法や厳かさに感動された方が多かったようです。
天照院の第2章が始まります。寺としての役割を僧としての役目を果たしていくのはこれからです。

伝教大師が仰せになった「真俗一貫の道場」を目指し、私自身が住職として「一隅を照らす」ことが出来ますよう、日々精進してまいります。

本当に、ありがとうございます。
今後とも何卒、宜しくお願い申し上げます。
                                                     合掌


唯々感謝




2014年6月9日月曜日

平成26年 役尊神祭

平成26年6月8日土砂降りの中、秩父 今宮神社に於いて役尊神祭が執り行われました。

梅雨時期に加え龍神様をお祀りしている神社とあって毎年雨が降りますが、今年は驚くほどの大雨で、テントの中での護摩供奉納となりました。それでも、神仏の御加護を賜り、無事奉修できましたことに感謝しています。

また、お足元の悪い中、御参拝下さった皆様に心より感謝申し上げます。

 杉本昌子権禰宜による朝日舞奉納



2014年5月31日土曜日

気づくこと

五月なのに・・・真夏日。 自然は地球は大丈夫なのだろうか・・・。
自然界だけではなく、人間もまた大丈夫だろうか・・・。

現代を生かされている私達。様々な「苦」を感じています。
それは決して、時代や他人のせいだけではありません。
この世は「因果応報」です。自分自身の中にも気づくべき原因があるのではないでしょうか。

昨今、親子間のご相談が増えています。その中でも親のエゴイスト化が目につきます。

子供は親の私有物ではありません。意思を持つ1人の人間です。

「しつけ」という名のもと自由を奪われた子供たち。その環境で育った大人たち。
容姿は立派な大人ですが、幼い時に育てられるはずの心は成長しないまま。
表情や感情を失い、自分の思いを人に伝えることが出来ない。自分の意思で物事を判断、決断することが出来ない・・・まるで「人形」のようです。

親という漢字は「木の上に立って見る」という意味からきているそうです。わが子を愛し成長を見守ること。親にとって、都合の良い子を育てる意味ではありません。

それぞれの心を省みることが重要な時なのだなとつくづく感じます。








2014年5月23日金曜日

唯々感謝

久しぶりのブログ更新です。

4月に入り、消費税が8%になり、今まで順調に使えていたパソコンを使わないほうが良いという時期がきてしまいました。実に困りました・・・。しかし、「使ってないパソコンがあるから。」とIT企業の社長様のご厚意で、御奉納いただきました。本当に有難いことです。そのおかげで今ブログを更新できているのです。心より感謝申し上げます。

そして、日頃から天照院のためにご尽力いただいている信徒の皆様より、掛け軸を御奉納いただきました。「本堂ではなく、出張して行う坐禅会や祈願のお参りの時、御本尊様としてお参り下さい。」と仰せになり、納めて下さいました。唯々感謝・・感謝しかございません。




天照院では今まで仏教を説かれたお釈迦様のお姿を仏像・仏画いずれもお祀り出来ておらず、
「ご縁があればいつか天照院に来て下さるはず。」と信じ、御本尊様を通してお釈迦様を拝ませていただいておりました。
そんなある日、お軸を御奉納いただいたのです。
釈迦如来と十六善神が描かれたお軸。 日頃、大般若理趣分というお経をあげさせていただいていたおかげかも知れません。


開眼供養も無事に終え、この仏様が永久に皆々様を照らし続けて下さることを祈念申し上げます。




2014年3月7日金曜日

春を感じます

節分が過ぎ旧暦では新しい年が始まって1ヶ月ほど・・・例年にない天候に多くの方々が被害に遭われました。心よりお見舞い申し上げます。
街では梅の花が春を感じさせてくれますが、いまだ寒暖の差が厳しく体調管理をしっかりとしておかなければと思う毎日です。ブログの更新を・・・と思いながらも、機械の管理に疎いせいかパソコンの調子が悪くなり、随分とご無沙汰してしまいました。

先月は、とても良い出会いに恵まれた月でした。新しい出会い、ご縁をいただくことは本当に有難いことです。まさに仏様のお導きです。一つ一つのご縁に感謝し大切にしてまいります。

伝教大師は「生ける時、善を作さずんば、死する日、獄の薪と成らん。」とおっしゃいました。
[生きている時に善いことをしておかなければ、死んだ時、その身体は地獄の炎で焼かれる薪となってしまう。]という意味です。
毎日、耳を塞ぎたくなるような悲惨な事件が起こっています。児童虐待や殺傷事件・・・先日は当院がある市でも、殺傷事件が起きました。本当に恐ろしく、悲しい出来事です。心よりご冥福をお祈り致します。
仏教では、生前に善い行いをしたものは、その報いとして「天」に生まれる。逆に悪い行いをしたものは「地獄」に堕ちると教えています。「因果応報」という教えです。
人の命には限りがあります。しかし、魂は永遠に生き続けます。限りある時間の中で行ったことが、魂の記憶となって続いていくのです。
1日24時間、1年365日・・・感謝の心で楽しく笑って善行に生きる時間も、悪い心で恨みや妬みで悪行に生きる時間も、時間は同じです。



仏様を信じ、教えを学び、一人でも多くの方がそのことに気づき、救われることを、御宝前にて祈念しております。



2014年1月4日土曜日

新しい年が明けました

平成26年(甲午歳)が始まりました。
天照院では修正会を執り行い、御宝前にて世界平和・国家安泰をはじめ、皆々様の諸祈願を祈らせていただきました。

今年の干支・午年の守り本尊様は勢至菩薩様。阿弥陀如来様の向かって左側におられる仏様です。大きな智慧の光で私達が地獄に堕ちることのないように御守護して下さいます。
静かに合掌されているお姿はとても温かく、優しさが伝わってきます。

また、午(馬)は観世音菩薩様の御眷属といわれることから、様々な観音霊場で御本尊様が御開帳されるそうです。
秩父三十四観音霊場も今年、御開帳され、天照院が毎月お参りさせていただいている秩父十四番札所 今宮坊観音堂では秘仏の聖観世音菩薩様のお姿を拝むことが出来ます。
檀信徒の皆様と共にお参りに行きたいと思っております。

本年は勢至・観音両菩薩様の御加護を得て、馬の力強さや足の速さを味方に、皆々様にとってより良き年となりますことを心より祈念申し上げます。